X1のPSG用に移植されたMUCOM88を使用したゲームのサウンドデータをMUCOM88形式のMMLに変換するソフトウェアです。
X1のPSG用に移植されたMUCOM88を使用したゲームのサウンドデータを MUCOM88のMML形式に変換します。 変換したデータは、MUCOM88 Windowsで演奏可能なほか、 N88-BASIC形式に変換すれば、PC-88実機やエミュレータで動作するMUCOM88でも演奏可能になります。
下記のタイトルで動作を確認しています。
- X1版 マーズ (電波新聞社)
- X1版 アルガーナ (M.N.Mソフトウェア)
- X1版 イシュラル (電波新聞社)
- MSX2版 イシターの復活 (NAMCO)
簡単なプログラムですので、 同等の機能を備えたほかのサウンドドライバ向けへの移植も容易です。
- 一般的なC言語で記述されています。
- コマンドライン実行向けのプログラムです。
- Windowsのmsys2のMinGW(gcc)環境でビルドと実行を確認しています。
git clone https://github.com/hyano/mars2muc.git
cd mars2muc
make
./mars2muc -n BGM番号 -o 出力ファイル サウンドデータファイル
実行時に以下のオプションを指定することができます。
-
-h
ヘルプを表示して終了します。
-
-v
デバッグ用の出力を有効にします。 出力されたデータはコンパイルできません。
-
-w
警告を無視して強制的に変換します。 現時点では警告項目がないため効果がありません。
-
-o
FILE
出力先のファイル名を指定します。 指定がない場合は、標準出力に出力します。
-
-n
BGM番号
変換するBGMの番号を指定します。 有効な範囲はタイトルによって異なります。番号の範囲チェックはしません。
-
-m
VERSION
#mucom88
タグの内容を指定します。 -
-t
TITLE
#title
タグの内容を指定します。 -
-a
AUTHOR
#author
タグの内容を指定します。 -
-c
COMPOSER
#composer
タグの内容を指定します。 -
-d
DATE
#date
タグの内容を指定します。 -
-C
COMMENT
#comment
タグの内容を指定します。 -
-F
FORMAT
入力データのフォーマットを指定します。 デフォルトはX1版マーズです。
以下の形式を指定することができます。
名前 形式 使用するデータ mars X1版 マーズ hoot用のデータファイルを使用 algarna X1版 アルガーナ hoot用のデータファイルを使用 issural X1版 イシュラル hoot用のデータファイルを使用 m2ishtar MSX2版 イシターの復活 ROMイメージの0x18000~(16KB)を使用
COMMENT="[X1] - ISSURAL - THE STORY OF CALVAN."
COMPOSER="原田雅司 / 古代祐三"
AUTHOR="電波新聞社"
DATE="1988"
conv()
{
./mars2muc -F issural -n $1 -o muc/issural/$3 -d "$DATE" -a "$AUTHOR" -C "$COMMENT" -c "$COMPOSER" -t "$4" data/issural/$2
}
conv 1 MUS00 ISU_001.MUC "メインテーマ"
- サウンドデータは各自で入手してください。
- 本ソフトウェアで変換したデータを不正に利用しないでください。
- 限られたデータと出力オプションでのみ動作確認しています。
- 本ソフトウェアは、エラー処理を実装しておりません。 想定外のデータを入力すると、誤動作します。
- オリジナルのサウンドドライバとMUCOM88の機能やデータ形式は非常によく似ていますが、 実装は異なるため、同じ鳴り方をしない部分があります。
このソフトウェアはMITライセンスにて提供しています。
Copyright (c) 2020 Hirokuni Yano