ThreadProxy

ThreadProxy は WebWorker 上で動作するように設計されたクラスです。

API

• new ThreadProxy インスタンスを作成します
• event.postback メッセージをポストバックします。
• ThreadProxy#post メインスレッドにメッセージを送信します
• ThreadProxy#close ワーカースレッドを終了します

new ThreadProxy

new ThreadProxy(...) は、ThreadProxy のインスタンスを返します。ThreadProxy クラスは WebWorkers で使用します。メインスレッドの中では使用できません。

function ThreadProxy(postMessageHandler,    // @arg Function - post message handler. postMessageHandler(args:Any, event:Event):void
                     closeRequestHandler) { // @arg Function - close request handler. closeRequestHandler(yes:Function, no:Function):void
}

• postMessageHandler にはコールバックされる関数 function(args:Any, event:Event):void を指定します
  • この関数は Thread#post から呼ばれます
  • args には Thread#post から渡された args がそのまま格納されています
• closeRequestHandler にはコールバックされる関数 function(yes:Function, no:Function):void を指定します
  • この関数は Thread#close から呼ばれます
  • 速やかに終了処理を行い yes() を実行すると、ワーカースレッドを安全に終了することができます
  • 即座に終了できない場合は no() を実行すると、終了要求を拒否できます。
  • 非同期処理を実行中などで終了できない場合は no() を実行し、安全に終了可能になったタイミングで ThreadProxy#close を実行し、自分自身を終了させてください
  • Thread#close で指定された timeout 時間を過ぎても yes() や no() が実行されない場合は、ワーカースレッドは強制終了されられます

var thread = new ThreadProxy(function postMessageHandler(args, event) {
    }, function closeRequestHandler(yes, no) {
        yes();
    });

ThreadProxy.prototype.post

ThreadProxy#post(...) は、メインスレッドにメッセージを送信します。

function ThreadProxy_post(args,       // @arg Any = null
                          transfer) { // @arg TransferableObjectArray = null - [ArrayBuffer, CanvasPorxy, MessagePort, ...]
}

• args には Structured cloneがサポートしている型の一覧 にある任意の値を指定できます
• transfer の要素に ArrayBuffer を指定すると、ArrayBuffer の所有権をワーカースレッドに譲渡することで、ゼロコピーを実現できます。Transferable を参照してください

ThreadProxy.prototype.close

ThreadProxy#close():void を行うとワーカースレッドを終了させる事ができます。

• ワーカースレッド自身を終了させ、メインスレッドの closeMessageHandler(exitCode) コールバックします
  • exitCode は Thread.EXIT_OK になります

Close Thread by WorkerThread を参照してください。