プログラマとしてこの先生きのこるためには、きちんと戦略を立てて行動したほうがよいでしょう。 この業界も他と変わらず生きのこるにはコネが重要です。 きちんと周りと信頼関係が築けていれば、なにかやばいこと1が起こっても救ってくれる人が一人はでてくるんじゃないでしょうか。 生存戦略は当然、給料を上げる(=社内の評価を高める)ことにも繋がります。
仕事をどれだけ完璧にこなしても、チームの数名にしか評価されません。 直属の上司ですらたぶん評価してくれないでしょう2。 まぁ仕事を完遂することは最低条件なので。 当然チーム外や他社の人間には全く評価されません。
評価されるためには、他者によい影響を与える存在にならなければなりません。 例えば、ライブラリを作って共有をしたり、仕事の方法を改善したり、勉強会を開催したり、 そのような組織全体を改善する働きは高く評価されます。 もっとも、ただ行動するだけではダメで、自分がよい影響を与えていることを広く周知しないと、 誰からも気づかれないので評価されません。 きちんと評価されるためにはセルフプロデュースが必要なのです。
ブログや勉強会で会った人の中に、この人凄いと思えるよう人がいるのではないでしょうか。 そのような尊敬できるプログラマを見つけて師と仰ぎましょう。 記事に書かれた技術の質問をし、抱えている技術的な問題を相談しましょう。 できるなら転職して一緒に働くことを考えてもいいと思います。 どれだけ凄い人でもすべてのジャンルの凄い知識を持っているわけではありません。 まだ少しの知識しかなくても、その人の役に立ち信頼を勝ち取る可能性は十分あります。
世の中の有名なプログラマは技術力が高いだけでなく、だいたいセルフプロデュースに成功している人たちです。 たった一人でも、その人に信頼され対等に技術の話ができるようになれば極太のパイプになります。
できること、できないこと、興味のある技術、書いたコード、技術的に悩んでいること、趣味嗜好、性癖、買ったエロ本、全部さらけ出しましょう。 上に書かれたような打算計算も全部さらけ出しましょう。 プログラマは基本的に子供なので社交辞令などは通用しません。 きちんと信頼関係を結ぶには、素直になってすべてさらけ出すのが一番です。
人間の本質はクズですが、ほとんどの人はそれを上手く取り繕って生きていると思います。 プログラマの世界ではクズのほうが優秀とされるので、構わず本心を出していきましょう。 特に「めんどくさい」はプログラマが一番言い続けなければならない言葉です。 めんどくさいことにはめんどくさいと言いましょう。クソコードにはクソコードと言いましょう。 プログラマとして正常な判断能力を持っているアピールになります。 もちろんそれらを改善するのを忘れずに。
何かをdisることは、技術的スタンスの強烈なアピールに繋がるので積極的にdisりましょう。 ただし相手を間違えてはいけません。 世界的に合意が取れるものをdisらないといけません。 例えばphpとかphpとかphpとかです。 Lispをdisったらその瞬間にプログラマとしてのキャリアは終わります。
とにかく技術ネタの雑談をしましょう。 チャットでも良いんですが、やはり対面で立ち話をするのは非常に重要です。 社内をブラブラ歩いて色々な人と話をしましょう。 変なガジェットで遊んでる人やアホな技術ブログを書いてバズってる人とかいますよね? そんな人は格好の餌食です。 たくさん雑談し、色々なものに興味があることを周りにアピールしましょう。
まぁ本質的には雑談することが重要なのではなく、何にでも興味を持つことが重要なんですが。
メインの業務に関わる仕事は考えなしに引き受けてはいけませんが、 メイン業務以外の頼まれごとには積極的に参加して顔や名前や恩を売りましょう。 勉強会のスタッフ手伝ってくれとか、生放送に出演してくれ3とか、そういうお願いは積極的に受けていきましょう。 スタッフとして参加すると、参加者の人たちには会社の代表的なプログラマとして認識されます。 社内に対しては、お祭り事に楽しんで参加できるアピールになり、 巡り巡って超会議で会社を代表してハッカソン4に出場することになったりします。 何より気軽に仕事を頼めるイメージを作れるのがいいですね。 気をつけないといけないのは、業務外のお願いをされた時に使える時間を確保しておくことです。 そのためには本業のほうを素早く完璧にこなさなければなりません。
自由人になりましょう。 誰にも縛られず、何にも縛られず、「あいつは自由にやらせると一番成果が出る」と言われるようになりましょう。 完全な自由**(=信頼)**を手に入れるには、高い能力と成果が必要です。
最初は少しずつ自由人の片鱗を見せていくのです。 誰かに指示されること無く、非効率があったら改善し、複雑なコードがあったらライブラリ化し、 そういった実績を作っていきましょう。 ただし、良かれと思ってやったことが間違った行動だと一気に信頼はなくなります。 コードのボトルネックを調査するように、業務も正しい改善点と改善方法を見極めることが重要です。
- 仕事をするだけじゃ評価されない
- セルフプロデュース大事
- 主張するの大事 沈黙は死
- 技術が本気で好きなら自然と理想的な振る舞いに近づく