妊娠が確認されると、定期的に検診に行くことになりますが、その時行われるのがエコー検査です。 正確には胎児超音波検査というようです。 童貞の皆さんも、メディアなどで一度は扇形に表示されるエコーの様子を見たことがあるだろうと思います。
まず最初に、エコー検査により着床場所の検査(子宮外妊娠の判定)をします。 6週目くらいになると心拍が確認できるので、正式に妊娠状態と判定され、 母子健康手帳 が発行されます。 初期の検診では、胎嚢の大きさや成長度合い、子宮内の状況(筋腫など)を調べます。 週数が進むにつれ、胎嚢の中の胎児がだんだん ヒトの形 になっていくので、胎児の成長を確認したり、体に異常がないかを調べます。 結構早い時点で外見的な性別もわかります。1
最初は、ちょっとした白い点を「これが胎嚢です」と言われ、「なるほどわからん」となるのですが、だんだん白い点が大きくなり、だんだんヒトの形になり、 最後には画面いっぱいにちっさい人間が窮屈そうに丸まって収まり、 生命が新しい生命を作るという神秘をまざまざと見せつけられます。2
エコー写真は毎回プリントされたのを貰えるのですが、感熱紙なので経年劣化し見れなくなってしまいます。 データ化したりアルバムを作ってくれたりする専門サービスもあります。
一般的によく知られている上記のエコーは 2Dエコー と呼ばれていて、ある深さの断面の映像でしかありません。 最近では、様々な深さを同時に走査し立体的な画像として出力する 3Dエコー という技術もあります。
ノイズや反射、走査中の赤ちゃんの移動により、完全に正しい像が見えるわけではないですが、それでも立体として表示された赤ちゃんの顔は、産まれてきた我が子の顔と見比べると本物だったと言えるでしょう。 どうやら3Dオブジェクトが作られるようで、角度を変えて顔を見ることもできるようです。
さらに上記の3Dエコーの進化版として、 3Dエコーに時間軸が加わった 4Dエコー という技術もあります。 時間軸が加わるということは、 リアルタイム映像 であり、リアルタイムの映像処理をしているということです。 エンジニア的にはこの映像処理がちょっと気になりますね。
リアルタイム映像ということは ノイズもリアルタイムで変化 するので、 人間の脳の補完能力(平均化能力)により、3D映像よりさらに正確3な映像が見られます。
胎児エコー検査というと、 特殊な器具で中から検査する するイメージがありますが、 最近では初期や重要なタイミング以外は 腹部エコー で十分なようで、 体への負担が少なく済むようになっているようです。
3Dエコーはどうやらほとんどの病院に普及しているようですが、4Dエコーの機械はかなり高価らしく、4Dエコーができる場所をわざわざ探さないと受けられない地域もあるようです。 妻が通った病院は全部無料だったんですが、追加料金(4000円くらい)という病院も多いようです。 USBメモリに保存してくれる病院もあるようですが、妻の場合プロジェクターで壁に映された映像を自分のスマートフォンで録画するというストロングスタイルな運用でした。
定期検診の後、動画を見せてもらうのが毎回楽しみでした。