チケットの開始日、期日、予定工数、作業時間を利用してEVM値の計算とチャートを表示する機能を提供しています。
3.5.7
- EVM値の計算
- EVM(PV,EV,AC)のチャート表示
- プロジェクト完了予測
- ベースラインの設定、履歴管理
- 未完了のチケットを表示
- EVM値を計算する基準日の変更
- パフォーマンス(SPI,CPI,CR)のチャート表示
- プロジェクト完了予測
- ベースラインもしくは、すべてのチケットをもとにしたEVMの計算
- EVM値の説明
各チケット毎に以下の情報を使ってEVM値を計算して集計しています。EVMを表示するプロジェクト(子孫プロジェクト含む)内の、以下のすべての項目に入力があるチケットが計算対象です。
- 開始日
- 期日
- 予定工数(0でも構いませんがPV,EVが計算できないため意味がありません)
- 作業時間
Redmine3.1から親チケットの予定工数が入力可能になったので、チケットの親子関係に関係なくチケット毎にPV,EVを算出しています。
- PV : 開始日、期日、予定工数を利用して、PVを計算します。日毎の工数を計算しています。
- EV : チケットをCLOSEした日に、予定工数をEVとして計算しています。
- AC : PVの計算に使われているチケットの作業時間を使って、ACを計算しています。
開始日:2015/08/01,期日:2015/08/03,予定工数:24.0時間のチケットを作成。この時点では、PVのみが有効。PVは日毎のPVから累積値を計算しています。チケットが完了していないので、EVは計算されません。
- PV -> 8/1:8.0時間 8/2:8.0時間 8/3:8.0時間 (24時間を3日で割って日毎のPVを計算)
- EV -> 0
- AC -> 0
EVM | 8/1 | 8/2 | 8/3 |
---|---|---|---|
PV | 8 | 16 | 24 |
EV | 0 | 0 | 0 |
AC | 0 | 0 | 0 |
チケットの作業時間を8/1,8/2,8/3に10.0時間、6.0時間、7.0時間入力する。日毎のPVに対して、ACの累積値が計算されます。
- PV -> 8/1:8.0時間 8/2:8.0時間 8/3:8.0時間
- EV -> 0
- AC -> 8/1:10.0時間 8/2:6.0時間 8/3:8.0時間
EVM | 8/1 | 8/2 | 8/3 |
---|---|---|---|
PV | 8 | 16 | 24 |
EV | 0 | 0 | 0 |
AC | 10 | 16 | 24 |
チケットを8/3にCLOSEする。チケットのクローズした日がEVの計上日になります。
- PV -> 8/1:8.0時間 8/2:8.0時間 8/3:8.0時間
- EV -> 8/3:24.0時間
- AC -> 8/1:10.0時間 8/2:6.0時間 8/3:8.0時間
EVM | 8/1 | 8/2 | 8/3 |
---|---|---|---|
PV | 8 | 16 | 24 |
EV | 0 | 0 | 24 |
AC | 10 | 16 | 24 |
上記のEVM値をもとに、チャート、EVM指標を計算しています。
計算されたEVM値を元に以下のチャートを表示します
PV,EV,ACを累積値で時系列に表示します。ベースラインが設定されている場合は、ベースラインも表示します。
PV,EV,ACが計算されている日だけ、SPI,CPI,CRを計算して表示します。
バージョンが設定されているチケットがある場合、バージョンごとにPV,EV,ACを累積値で時系列に表示します。 子孫プロジェクトがある場合、子孫プロジェクトのバージョンも表示します。
基準日を元に未完了であるチケットを表示します。
このプラグインでは、プロジェクトのある時点でのPVを記憶する機能となっています。 ベースラインを設定しておくことで、プロジェクトのある時点を基準に、タスクが増加(チケットが増加)していくと、チャートに乖離していく様子が表示され、どれくらい乖離しているかが認識しやすくなります。つまり、予定作業を超えた作業が増えている状態が可視化されます。ベースラインが設定されている場合は、ベースラインをもとにPVが計算されますので、注意してください。ただし、オプションの設定で、ベースラインを利用しないでEVM値を計算することもできます。この場合はベースライン設定後に変更・登録されたチケットも含めてEVM値が計算されます。(プロジェクトの実情に合わせて計算されることになります)
redmine3.1以上
- ZIPファイルをダウンロードします
- [redmine_root]/plugins/へ移動して、redmine_issue_evmフォルダを作成してください
- 2.で作成したフォルダにZIPファイルを解凍します
- 次のコマンドを入力して、マイグレーションしてください。rake redmine:plugins:migrate NAME=redmine_issue_evm RAILS_ENV=production
- Redmineを再起動します