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2を底とする、指数表記の十六進浮動小数点数リテラルがサポートされた。
十六進プレフィックス 仮数部 指数部 サフィックス
- 十六進プレフィックス:
0[xX]
0x
または0X
- 仮数部:
([0-9a-fA-F]*\.[0-9a-fA-F]+|[0-9a-fA-F]+\.?)
- 十六進整数部
.
十六進小数部 - 十六進整数部
.
.
十六進小数部- 十六進整数
- 十六進整数部
- 指数部 (底2):
[pP][+-]?[0-9]+
p
またはP
- 符号
+
または-
(任意) - 十進数
- サフィックス:
[flFL]?
f
,F
,l
,L
のいずれか (任意)- サフィックスを省略した場合は
double
型、f
もしくはF
を指定した場合はfloat
型、l
もしくはL
を指定した場合はlong double
型となる
0xSIGpEXP
は 0xABCp-3
は十進数で
十六進浮動小数点数リテラルには 桁区切り文字を使用できる。
十六進表記で浮動小数点数を出力するには、
std::ostream
では std::hexfloat
、
std::printf
では %a
/%A
を用いる。
std::strtod
は十六進表記で浮動小数点数の入力を受け取る
(が実際には機能しない; 詳細は備考参照)。
#include <iostream>
int main()
{
std::cout << 0xABCp-3f << '\n';
double dbl_min = 0x1.0p-1'022; // 1 * 2^-1022 (double の正の正規化数の最小値)
std::cout << dbl_min << '\t' << std::hexfloat << dbl_min << '\n';
return 0;
}
- std::hexfloat[link /reference/ios/hexfloat.md]
343.5
2.22507e-308 0x1p-1022
十六進リテラルによってある浮動小数点数を正確に表現することができるようになった。
C99 で十六進浮動小数リテラルが採用された。
std::strtod
は pP
を認識しないため、十六進表記で浮動小数点数を受け取って適切に変換することができない
(LWG issue 2381)。