- cerrno[meta header]
<cerrno>
ヘッダでは、標準ライブラリで発生したエラーの状態を表すマクロerrno
、およびエラー値を表す定数マクロが定義される。
名前 | 説明 | 対応バージョン |
---|---|---|
errno |
標準ライブラリで発生したエラーの状態を表すマクロ |
以下のマクロは、標準ライブラリの機能によってerrno
に代入される、int
型の定数値である。これらのマクロは、#if
ディレティブでも使用できる。
<cerrno>
ヘッダで定義されるマクロは、
- C++03では、C標準ライブラリの
<errno.h>
と同じである - C++11以降では、POSIXの
<errno.h>
と同じである
名前 | 説明 | 対応バージョン |
---|---|---|
ECONNREFUSED |
接続が拒否された | C++11 |
EIO |
I/Oエラー | C++11 |
ENODEV |
そのようなデバイスはない | C++11 |
ENOTEMPTY |
ディレクトリが空ではない | C++11 |
ERANGE |
結果が大きすぎる(値域エラー) | |
E2BIG |
引数リストが長すぎる | C++11 |
ECONNRESET |
接続がリセットされた | C++11 |
EISCONN |
ソケットが接続されている | C++11 |
ENOENT |
そのようなファイルやディレクトリはない | C++11 |
ENOTRECOVERABLE |
ロックが回復不能 | C++11 |
EROFS |
ファイルシステムが読み取り専用 | C++11 |
EACCES |
許可されていない | C++11 |
EDEADLK |
リソースのデッドロックを回避した | C++11 |
EISDIR |
ディレクトリである | C++11 |
ENOEXEC |
実行ファイル形式のエラー | C++11 |
ENOTSOCK |
ソケットではない | C++11 |
ESPIPE |
無効なシーク | C++11 |
EADDRINUSE |
アドレスがすでに使用されている | C++11 |
EDESTADDRREQ |
宛先アドレスが必要 | C++11 |
ELOOP |
シンボリックリンクが多すぎる | C++11 |
ENOLCK |
利用できるロックがない | C++11 |
ENOTSUP |
操作がサポートされていない | C++11 |
ESRCH |
そのようなプロセスはない | C++11 |
EADDRNOTAVAIL |
アドレスが使用できない | C++11 |
EDOM |
引数が領域外(ドメインエラー, 定義域エラー) | |
EMFILE |
開いているファイルが多すぎる | C++11 |
ENOLINK |
リンクが切れている | C++11 |
ENOTTY |
I/O制御操作が不適切 | C++11 |
ETIME |
タイムアウト | C++11 |
EAFNOSUPPORT |
アドレスファミリーがサポートされていない | C++11 |
EEXIST |
ファイルが存在する | C++11 |
EMLINK |
リンクが多すぎる | C++11 |
ENOMEM |
メモリ領域に十分な空きがない | C++11 |
ENXIO |
そのようなデバイスやアドレスはない | C++11 |
ETIMEDOUT |
操作がタイムアウト | C++11 |
EAGAIN |
リソースが一時的に利用不可 | C++11 |
EFAULT |
アドレスが不正 | C++11 |
EMSGSIZE |
メッセージが長すぎる | C++11 |
ENOMSG |
要求された型のメッセージがない | C++11 |
EOPNOTSUPP |
ソケットでサポートされていない操作 | C++11 |
ETXTBSY |
テキストファイルが使用中 | C++11 |
EALREADY |
接続がすでに処理中 | C++11 |
EFBIG |
ファイルが大きすぎる | C++11 |
ENAMETOOLONG |
ファイル名が長すぎる | C++11 |
ENOPROTOOPT |
指定されたプロトコルが利用できない | C++11 |
EOVERFLOW |
データ型に対して値が大きすぎる | C++11 |
EWOULDBLOCK |
操作がブロッキングされる見込み | C++11 |
EBADF |
ファイルディスクリプタが不正 | C++11 |
EHOSTUNREACH |
ホストに到達不能 | C++11 |
ENETDOWN |
ネットワークが不通 | C++11 |
ENOSPC |
デバイスに空き領域がない | C++11 |
EOWNERDEAD |
ミューテックスを所有している間に終了した | C++11 |
EXDEV |
不適切なリンク | C++11 |
EBADMSG |
メッセージが不正 | C++11 |
EIDRM |
識別子が削除された | C++11 |
ENETRESET |
接続がネットワーク側から中止された | C++11 |
ENOSR |
指定されたストリームリソースがない | C++11 |
EPERM |
操作が許可されていない | C++11 |
EBUSY |
リソースが使用中 | C++11 |
EILSEQ |
不正なバイト列 | C++11 |
ENETUNREACH |
ネットワークが到達不能である | C++11 |
ENOSTR |
ストリームではない | C++11 |
EPIPE |
パイプが壊れている | C++11 |
ECANCELED |
操作がキャンセルされた | C++11 |
EINPROGRESS |
操作が実行中である | C++11 |
ENFILE |
システム全体で開いているファイルが多すぎる | C++11 |
ENOSYS |
関数がサポートされていない(実装されていない) | C++11 |
EPROTO |
プロトコルエラー | C++11 |
ECHILD |
子プロセスがない | C++11 |
EINTR |
関数呼び出しが割り込まれた | C++11 |
ENOBUFS |
使用可能なバッファ空間がない | C++11 |
ENOTCONN |
ソケットが接続されていない | C++11 |
EPROTONOSUPPORT |
プロトコルがサポートされていない | C++11 |
ECONNABORTED |
接続が中止された | C++11 |
EINVAL |
引数が無効 | C++11 |
ENODATA |
ストリームの読み出しキューの先頭に読み出し可能なメッセージがない | C++11 |
ENOTDIR |
ディレクトリではない | C++11 |
EPROTOTYPE |
ソケットに指定できないプロトコルタイプ | C++11 |